「大丈夫だよ。」は祈りの言葉

昨日起きた地震。

震度が強かった新潟県村上市は、私の母の故郷です。

とても心配しましたが、みな無事とのことでほっとしています。

昨夜のテレビのニュースで、地震の状況をレポートしている中

「近くにお一人で暮らしているご高齢の方、障害のある方がいましたら、まずはご自分の安全を確保してから、お声かけなどをしてください。」

というようなアナウンスがありました。

大切な人が困難な状態の時、不遇なことが起きた時、すぐにでも駆けつけたい。助けたい。力になりたい。

それは、特に知り合いでなくても、思うことがあると思います。

連絡先も知らなければ、どこに住んでるかもわからない。でも心配。どうにか、なにか、できることはないだろうか。

できることは、きっとあります。具体的な支援も援助もあるはずです。

でも、その前に。

あなたは、大丈夫ですか?

あなたは安全で安心して、今を過ごしていますか?

「祈り」って、科学的にもすごいパワーがあると言われています。

音楽も芸術も、私は「祈り」につながっていると感じていて、それは時空も超えて、癒しや喜び、受け入れを与えます。

でも、すばらしい音楽を奏でられなくとも、わたしたちは祈ることができる。

「ことば」があるからです。


祈る言葉はたくさんあると思いますが、私が一番いいなと思うのは

「大丈夫」です。

語弊があるかも知れませんが、根拠はなくても、「大丈夫だよ。」と言ってあげられれば相手への「祈り」、救いになるかも知れない。

ここで大切なのは、「大丈夫」だという私が、「大丈夫」かどうかです。

「ことば」は、脳とこころを繋げます。

使う言葉で思考だけでなく、心の状態も変化していきます。

それは、どちらが先か、後かではなく、ニワトリが先か、卵が先か、のような。

今のこころの状態が、「ことば」となるばかりではなく、「ことば」がこころの状態を作ることもできる。

言霊(ことだま)って、いいますしね。

何が言いたいかというと、

何かを、誰かを、救うために「大丈夫だよ。」と言う(祈る)前に、自分に「大丈夫だよ。」と言ってあげる。そして、自分が大丈夫になっているときの「大丈夫」は、相手にとっての「大丈夫」になる。

わたしは大丈夫です。

だから、あなたも大丈夫。

今夜、あなたが心地のいい場所で、安心して眠れますように。

目覚めた明日が、穏やかで美しくありますように。

大丈夫ですよ。