ことばのストレス

突然ですが、蕁麻疹がでました。(少しだけ。)

あれー。なんでだろう。

おお。これはもしや、ストレスかも。

「精神衛生」と言う言葉を身近に感じるようになったのは、

私自身が精神衛生が崩れると、体を壊すと身をもって感じたからです。

ストレスが病気の要因になるというのは、当たり前のように言われていますが

数ある要因の一つになりうる、くらいにしか思っていなかったのかも知れません。

でも、ストレスが原因で体を壊すように人はできているのではないかと、今は思います。

さて。わたしの蕁麻疹。

一体どこから来たのかな?

思い当たるのは、ことばのストレスです。

例えば

「ウイルスとの戦いに勝つ。」

「withコロナ/afterコロナ」

これらの言葉が、間違っているということではなくて、

ただ、わたしの心地が悪いということです。

欧米と、日本では、ことばのとらえ方が異なると思います。

「戦う」という一言にしても、その国の背景や環境や、そもそもイメージすることさえも、私たち日本とは違いがあるのかも知れません。

さらに漢字には個々にイメージもあるので、なおさらです。

先日の新型コロナウイルス専門家会議の発言で

「長期戦」ではなく「長丁場の対応」、またはもっと良い言い方があれば。

というのがありました。

言いたいことは同じです。

「終息または収束に時間がかかりそうです。その間、対策を取り続ける必要があります」

言葉の理解とは別に、その言葉からのイメージで、こころへの伝わりが違うような気がします。

with afterに至っては、表現方法として必要なのだとは思うけど、(わたしも使うだろうけど)

なんというか、あまり心地が良くない。

何かこう、前を向いている人に使っていい言葉のイメージがあります。

これは、英語を使っている時点で、そうなのかも知れません。

これだけ簡単に、さまざまな情報をみたり、聞いたりする世界なので

気づかないうちに、心地の悪さがたまっているかもしれません。

どうか、丁寧に、あなたの心に運ぶ「ことば」を選んでくださいね。

長田弘さんの「花をもって、会いにゆく」という詩の一節です。

ことばって、何だと思う?

けっしてことばにできない思いが、

ここにあると指さすのが、ことばだ。


あなたのこころが、心地よいことばでいっぱいになりますように。