先月になりますが、コンチャ・ハレーニョのバイレクルシージョに行ってきました。
私は彼女が大好きで、おそばにいられてほんとに幸せでした。
クラスでの学びは膨大にありますが、中でも印象が深かったのがフィエスタ用のブレリアです。
一つ目は、もはや今では当たり前のように言われていますが、「聴いて踊る。」
わかっちゃいるけど、難しい。あの、やつです。
ただ、聞くのではなく、ギターやカンテだけでなくその空気感までもを聴く。
そしてもちろん、そこに合うように踊る。
二つ目は、「自分らしさを出す。」
ひとつの大きな空気感の中でしっかりと自分を出す。そうでないとフラメンコでないし、特にブレリアには必要だと言っていました。おそらく、難しい技術でのことではなく、簡単な振りの中に自分を魅せるということだと思います。
そして三つ目は、コンパスです。
フィンデフィエスタで踊るブレリアと、ソレアなどのあとに踊るブレリアは同じ歌も使いますが、ノリが違います。フィエスタのブレリアはへレスのブレリアのノリがほとんどです。
12,10のアクセントはあまり強く出しません。
なのでパルマは基本的には2拍どりのように、軽くたたきますがその中でも歌やギターのメロディ、レマーテ、ジャマーダなどはそれ相応メリハリをつけていきます。
それと、コンチャも言っていましたが、メディオ(半分)のコンパスになることも多いです。これは、聴いていると気になりません。でも踊るとあれ?ってなるかも。
でも、聴いて踊れていれば問題なし。
カンテソロだと良くあります。ギターさんは、メディオになっても特別問題ではないみたい。
ちょうどこの間、ソレアのあとのブレリアにいいかなと思っていた歌が、(へレスのりのブレリアでしたけど)このメディオが組み込まれていました。
通常の長さにしたければそこをもう半分のばして1コンパスにするか、削って次のコンパスにつなげるかします。
フィエスタのブレリアと、ほかのヌメロの大きな違いは、やっぱり「みんなが主役」みたいなところかしら。ギター、カンテ、バイレ。バランスよく、表に出たりバトンを渡したり、一体感、共感。思いやる。尊重する。
さて。
フィンデフィエスタで歌うときは、とにかく持っている歌をどんどん歌えるように心がけます。ほかのヌメロだと、次に歌う歌を選んだり思い出したりする間がありますが、そうもいかない。
歌えばだいだい踊ってくれます。レマーテがあってもなくても、ジャマーダで歌がかぶっても、大丈夫。(と思う)歌が出なかったときは、ごめんねのハレオでやり過ごす。
決められた振りの場合は、それに合うように歌います。でもこれ、観てすぐにわかります。できればフィエスタのブレリアは、そう思われない踊りのほうがいいように思います。
例えばブレリアのレトラを一つ歌って、まだ踊りが終わらないときはコルティージャを付けます。はけ歌の時に使う歌です。
ジャマーダの後もこのコルティージャが多いですが、歌の入り口がいろいろあります。
コンパスの11の頭が多いですが、9もあるし、12からのもある。
ソレアのはけでよく使われる
es que el amor cuando sale del corazón
は、12の頭からです。だいたいのレトラ、またはジャマーダの踊りが10までなのでこの歌はわりと落ち着いて入れます。(11の1拍があるから)
でもテンポよく、突っ込んだ感じを出すのであれば9の頭からもよく合います。
入る時にこちらも緊張感があるので、そういう踊りに合うと思います。
フィンデフィエスタ。いかに楽しむか。
楽しむために、歌う人は少なからず歌を覚えないと。そしてつなげて歌う練習も必要です。
踊る人も歌を歌えると、ものすごく踊りに活かせると思いますよ。
大丈夫です。身体が、唇が、自然と覚えてくれます。
それと必要なのが、自信と、勇気と意志。
わたしやります!終わります!次どうぞ!みたいな。
そこに「自分らしさ」がすべてあるのだと思います。
私もがんばる。
あなたと一緒に楽しめるように。
その人らしさ満載のブレリアです。決して一人にはしないところもいいですね。できないところは助ければいい。
あなたのフラメンコのある日々を応援しています。
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