好きなことの探し方

4月からの新年度も月の半分を迎えました。

新しい環境、新しい取り組み、新しい仲間など、何かと変化のあるこの時期。

自分では何も変わらなくとも(と思っていても)周囲の変化に応じて、やっぱりどこかでその変化を感じているのではないでしょうか。

大丈夫ですか?疲れてはいませんか?

きっと疲れているはずですから、ちゃんと疲れたこころとからだを気にしてあげてくださいね。

周りから、好きなことがあっていいね、とか、やりたいことがあっていいね、と言われることがあります。

そうね。確かに、好きなことも、やりたいこともある。

それはとても幸せ。

大人になると、何かになることが多いです。誰かのお母さんとか、職業とか、職場での役職とか、地域の役割とか。

でも、そうした社会の役職とは別に(同じだっていい。むしろ同じほうがいい。)世界に参加する役目が誰にでもあるといいます。

それは、その人が得意とすること。

得意なことは、自分の好きなことと、どこか似ているのだと思います。

そうとはいえども、忙しい毎日。自分の好きなこともなんだったかしらと考えてしまうこともあるでしょう。

脳の左側、左脳に言語機能を司る場所があります。個体の名前だけでなく、気持ちや景色にさえも名前をつけます。でも、たとえば「美しい」という言葉の中は、その人が見たり感じたりしたさまざまな感動が詰め込まれているわけです。「美しい」ということばでくくられてしまった感動。

言葉があるので、「こういう気持ちをこういうのだ」と思うのですが、例えば自分の好きなことや得意なこと、を言葉にしなくてもよいのなら、もっと、ずっと広がるように思うのです。

私が好きなことを「フラメンコ」としないで、そのなかで好きなこと、「合わせる」「響きあう」「思いやる」「信頼」「音楽」「緊張感」などとして、それらをもっと言葉ではない、例えば、「色」で表せたら。

それと同じ色を持つものって、「フラメンコ」だけではありません。

名前も付かないような日常の中でも、同じ色をきっと見つけられる。

それが、私の好きなこと。そこに、私の得意なことがあるように思います。

いくら「フラメンコ」が好きとはいえ、フラメンコ以外の時間も、私の大事な時間。いやだなーとか、行きたくないなーと思うことだって、やらなくちゃいけないこともある。

そんな時間でさえも、どこかに同じ色を見つけられたら。私の役目が発揮できるかも知れない。そうやって、世界に参加にしていくのかもしれない。

あなたの好きなことはなんですか?

それはきっと、あなたの得意なこと。

あなたはこの世界の大事な一員です。

あなたのすぐそこにある広い世界で、その役目を発揮することをこころから応援しています。