3.11に思うこと|小澤征爾さんのアリア

昨日のことです。

娘が通っている音楽教室の発表会がありました。

娘よりも年上の子供たちが合奏し、歌っていたカントリーロードを聴いて、涙がでました。帰り道、明日が3月11日だと気づきました。

Country roads ,take me home

To the place I belong

West Virginia,mountain mama

Take me home,country roads

東日本大震災から8年。


日本文学者、日本学者のキーン ドナルドさんが先日、お亡くなりになりました。

戦前のアメリカで生まれ育ち、日本をこよなく愛したキーンさん。

未曽有の大震災、そして原発事故の不安な情報が世界をめぐるなか、キーンさんは日本に帰化することを決心され、晩年は日本人として日本で暮らしていました。

「私は日本に行き、ずっといる。日本を信じます、と知らせたかった。」

帰化を決めた時の言葉です。

キーンさんは、オペラ愛好家でもありました。指揮者の小澤征爾さんとも交友があり、2年前の小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト「カルメン」の劇場パンフレットに寄稿もされていました。初めて観たオペラが「カルメン」だったそうです。


小澤征爾さんと言えば、世界的に偉大な指揮者。先の「カルメン」の再演を間近に控えています。

音楽への探求は尽きることがなく、今は後進の育成、そして聴き手の育成のためにも、尽力されているマエストロ。

小澤征爾さんは、どなたかの追悼、もしくは災害が起きたあとの本公演の前に追悼として演奏される演目があります。

「G線上のアリア」です。

そして、「演奏の後、拍手ではなく、黙とうをささげてください」と言われるそうです。

演奏する、表現する、追及する。その目的や理由はさまざです。

でも、その、奥の深い根っこの部分は音楽も文学も、すべてひとつなのではないかと思うのです。

なぜ、何百年前のものが今でも残っているのか。

その答えにもなるのかも知れません。


音楽が、芸術が、なぜ、なんのためにあるのか。この映像で感じたものがすべてのような気がします。

8年が過ぎた今夜、あなたが温かい場所で安心して眠ることができますように。

そして目覚めた明日が、穏やかで美しくありますように。


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