ファリミア・フェルナンデス|娘と観るフラメンコ

先日行われましたガルロチでの、フラメンコ・ドキュメンタリー ”Buscando mis raíces”上映会&ミニライブに行ってきました。5歳の娘を連れて。
今回のこのイベントは、昼間に!子連れ可能!しかも子供料金の設定あり!でファミリア・フェルナンデスを間近で観られる!という、なんとも素晴らしい企画なのでした。
私たちはミニライブだけでしたが、会場には赤ちゃんを抱っこしている方やお子さんを兄弟で連れている方などもいらっしゃいました。

ライブではCDジャケットが蘇るような鮮やかな黄色い衣装を着たエスペランサ、その父であるカンテの重鎮クーロ・フェルナンデス、母のぺパ・バルガスのカンテ、エスペランサの息子のミゲルのカホン、そしてこのドキュメンタリーを制作したパコ・フェナンデスのギター。残念ながらバイラオールのホセは出演されず、彼の踊りはみられませんでしたが、代わりにエスペランザが踊ってくれました。
クーロのソレア、エスペランサのマラゲーニャが素晴らしかった。それに加え、ぺパのレブリーハのカンテに対する想い、エスペランサとパコのお母さんへの愛情を強く感じ、心に響きました。

かなわない。
もちろんかなうとも思ってもいませんが、ファミリアの強い絆、そして受け継ぎ、引き継ぐ大きな遺産と決意。日本で始めたフラメンコですが、やはりこうした生き様を目の当たりにすると謙虚でいなければと改めて思います。彼らの、フラメンコは私の中には生まれないでしょう。どうしたって。けれども、謙虚さをもって知ろうとすることはできる。愛と情熱をもって。

ライブが始まる前に、パコがお客さんの連れていた赤ちゃんとじゃれながら、
赤ちゃんが世界でいちばん好きって、ものすごい笑顔で言っていました。
スペインの人って、子供好きが多いように思います。なんともほほえましい。
そんなパコさん、ライブではギターを弾きながら歌もうたっていました。とっても素敵。とてもいい声。

だいぶ前のものですが、ファミリア・フェルナンデス。踊りのホセは、SIROCOさんに似てるなあ。カンテはクーロとぺパ、ギターはパコ、バイレがホセとエスペランサ。

このすばらしい時間を娘と過ごすことができて、幸せです。
私はこの子に、何を引き継ぐことができるのかな。