ククルククパロマ|静けさの中の美しさ

先日、テレビをつけたら、俳優の大杉漣さんがフラメンコを習っていました。

どういったいきさつでかは、わからなかったけど

セビージャでフラメンコを学び、グランマエストロ マノロ・マリンの前で披露するという番組で

教えていたのは マヌエル・ベタンソス先生。

曲目はソレアでした。

孤独をテーマとした、大杉さんならではの表現は、こころは国も言葉も超えるんだなあと思ったところです。

マエストロの言っていた

「静けさの中の美しさ」という言葉が心に残ります。

同じ日に、またテレビをつけましたら

今度は映画をやっていました。アメリカの西部劇かな。焚火を囲みながら男の人が歌っていました。

ククルクク パロマ

メキシコの歌です。

「トーク・トゥ・ハー」というスペインの映画にも出てくる、とても美しい歌。

https://youtu.be/1emgUdD3_pE

paloma は鳩。cucurrucucu は鳩の鳴き声です。

恋人が死んでしまって、悲しみのあまり鳩になるという歌。

私なりの意訳です。

 一羽の鳩が朝早く来て、鳴いている。

  誰もいない小さな家で。

 ドアというドアをいっぱいに開けて。

 あの鳩は、彼の魂にちがいない。

 死んでしまった彼女をまだ待っているんだよ。

 かわいそうな彼女が帰ってくるのを。

 ククルッククー 鳩よ。

 ククルッククー もう泣かないで。

 人々は愛について何を知っているというんだい?”

静けさの中の美しさ。

悲しみは、深く、そして絶望的であるから、美しいのかもしれません。

絶望的な悲しみを持たずしても、

静けさの中の美しさは、やっぱり

愛だな、と思います。

<カンテレッスンと対話セラピーのお知らせ>

対話セラピーは親子でも行えます。 メニュー → お問い合わせ よりお気軽にお問い合わせください。