先日、テレビをつけたら、俳優の大杉漣さんがフラメンコを習っていました。
どういったいきさつでかは、わからなかったけど
セビージャでフラメンコを学び、グランマエストロ マノロ・マリンの前で披露するという番組で
教えていたのは マヌエル・ベタンソス先生。
曲目はソレアでした。
孤独をテーマとした、大杉さんならではの表現は、こころは国も言葉も超えるんだなあと思ったところです。
マエストロの言っていた
「静けさの中の美しさ」という言葉が心に残ります。
同じ日に、またテレビをつけましたら
今度は映画をやっていました。アメリカの西部劇かな。焚火を囲みながら男の人が歌っていました。
ククルクク パロマ
メキシコの歌です。
「トーク・トゥ・ハー」というスペインの映画にも出てくる、とても美しい歌。
paloma は鳩。cucurrucucu は鳩の鳴き声です。
恋人が死んでしまって、悲しみのあまり鳩になるという歌。
私なりの意訳です。
一羽の鳩が朝早く来て、鳴いている。
誰もいない小さな家で。
ドアというドアをいっぱいに開けて。
あの鳩は、彼の魂にちがいない。
死んでしまった彼女をまだ待っているんだよ。
かわいそうな彼女が帰ってくるのを。
ククルッククー 鳩よ。
ククルッククー もう泣かないで。
人々は愛について何を知っているというんだい?”
静けさの中の美しさ。
悲しみは、深く、そして絶望的であるから、美しいのかもしれません。
絶望的な悲しみを持たずしても、
静けさの中の美しさは、やっぱり
愛だな、と思います。
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