フラメンコの音源から歌を取る|Quisiera amarte menos

久しぶりに新しい歌を覚えようかな、としています。

フラメンコの歌を覚えるときは、聴いて覚えることがほとんどだと思います。

先生の歌を聴いて教わったり、CDや動画などの音源を聴いたりして。

私が音源から歌を覚えるときは、こんな感じです。

まずは歌詞を調べます。今は、題名がわかれば 「題名 letra」で検作するとわりと出てきます。題名がわからないときは、歌詞の一部でもスペイン語が聞き取れれば(サビだとなおいい)検索可能なことも多いです。

歌詞が見つかったら、意味を調べます。腑に落ちない意味の場合も少なくないですがそこは詩なので。

歌詞を書きだしたら、次はコンパスを当てはめます。そして、アクセントをチェック。

この歌はブレリアなので特に12と3と6と10 は大事です。

そんなわけで、実践。

Quiseira amarte menos

No verte más quisiera

Salvarme de esta hoguera que no puedo resistir

No quiero este cariño que no me da descanso

sin ti la paz no alcanzo y lejo no se vivir

キシエラのキが9の裏 メノのメが12

ノベルテのノの前が3 キシエラのシの前が6

そんな感じです。

アンダルシア語弁なので、/s/を発音しない(わけではないのだけど)ところがあります。

あと、quisiera はキシエラと言いますが、シは左右の奥歯の方ではなく、

もう少し前歯の方で発音するとそれっぽい気がします。

以前スペイン人に聞いたときに、前者だとこどもっぽいかな、とのことでした。

さておき、練習では音源の高さで歌いますが、音が取れたら自分の歌いやすい高さで練習します。

そんなこんなして、歌を取る。

よく、歌を持つとも言いますね。歌えるという意味です。

この歌はブレリアですが、一個目のサビが終わり、二つ目の歌詞のはじめの方に

「ん?」となるところがあるかも知れません。そこは、ブレリアを半分の長さにしています。

メディオコンパスとも言いますが、ギターさんに聞くと、特に大変なことはないらしい。

ですが、もし、踊りの方と合わせるとしたら、ここは省いて普通の長さのコンパスにしてあげた方がよいかもしれません。

CDなどのブレリアは早いので歌と取るも大変ですが、この曲はもとがアルゼンチンタンゴの曲をブレリアにしたカンシオンなのでわりとゆっくりです。

ぜひ挑戦してみてくださいね。

歌ってみたいけど、どうしていいかわからないという時はカンテレッスンにお声掛けください。

あなたのフラメンコのある日常を心から応援しています。