偶然は奇跡|ドリーが教えてくれたこと

映画「ファインディングドリー」

「ファインディングニモ」の続編です。忘れん坊のドリー。

偶然は奇跡。でも、それは本当は前から知っていたような、そうなることをすでに分かっていたような。

数年前のこと。

ちょうど自分の価値、所在する意味や目的なんかを考え始めたころです。

よく、よく、見るトラックがありました。車での移動中や仕事先、飛行機で行った札幌の街なかなどで、まあ、ほんとによくみました。同じ柄のトラック。

そのトラックには横にマークが描いてあって、それが、青や水色、黒と黄色を使った丸いもので、何っていうわけでもないような、そんなマーク。

それを見るたびに、「ドリーみたい」となんとなく思っていました。

偶然は奇跡。なにかしら意味があるのかしら。でも何だろう。

そのころ、ちょうど娘が「ファインディングドリー」のDVDを借りて、映画でみた以来のドリーを観たのです。

そう、ドリー。。ドリー。。。ドリー!!

忘れん坊のドリーは、なんでもすぐに忘れちゃいます。どこに住んでいたかも。自分の家族さえも。それでも強い意志と、信念とで家族と再会するのです。

何も覚えていないので、記憶には頼れない。彼女が頼るのは、頭ではなく心でみる目です。

道が二つある。こっちのほうが好き。こっちに行こう。

貝がある。素敵。こっちに行こう。

そうやって、進んだ先に、お父さんとお母さんをみつけます。

私におきたこの偶然は、このことを気づかせるものだったのかもしれないなと、納得したのです。

「こころの目でみなさい。そしてそれを信じて進みなさい。」

人間の目は、レンズにすぎません。レンズで写したものを脳の視覚野でイメージ化して、はじめて「見る」ことができます。そして何を見るかは人によって違うし、そこから何を思うかもその人それぞれです。同じ空間にいても、何を見るかはその人の「こころの目」によって異なるのでしょう。そしてこの目は、何をみるか自分で選べます。

私がドリーに教わったこころの目は、好きだと思うほう、心地のいい方、を頭であまり考えずに選びなさいということだったのかも知れません。

そして、この「こころの目」に気づくと、たくさんの偶然を見つけてくれます。

私の最近の偶然の連続は「カルメン」でした。

オペラを観に行くことは決まっていましたが、直接オペラの上演とは関係ないことで、たくさんの「カルメン」を見つけました。テレビや、ラジオ、映画館、本の中、電車の隣の席の方が読んていた雑誌など、なにか、キーワードのように出てくるのです。

さて。この気づきはなんでしょう。

前回の記事に書きました。フラメンコはグローバル。https://tomo-mi-cante.com/2019/03/29/flamenco-es-global/

たぶん、これです。きっと。いや、絶対。

「すぐそこにある、広い世界にきづきなさい。そしてその世界に参加するためにできることをしなさい。」

不思議ですが、偶然の出来事から自分なりにその意味を受け取ると、それまで連続して起きていたことがぴたっと止むのです。

もうあのトラックも、カルメンも見なくなりました。

そして、次の偶然がやってくる。

それは確かに、思いもよらないことだけど、どこかで知っていたような、そうなることをわかっていたような。

偶然は奇跡。

その奇跡は、あなたのこころの目で見ることができます。

どんなものを見たいか、あなたが選ぶことができます。

その美しい目がみつけた偶然に、どうぞ気づいてくださいね。

大丈夫です。

きっとこれから起きる奇跡は、ほんとうはもうすでに知っているのですから。

あなたの知っている奇跡をこころから応援しています。

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