本をすごく読むわけでもないけれど、本が好きです。
本屋さんとか、図書館とか。
目的のものを探すときもあれば、なんとなく、手に取るものある。
その日、「なんとなく」図書館で、目に留まった本。とりあえず借りて、読んでみたら。
あら。スペイン、アンダルシアの話でした。
スペイン南部、フラメンコの聖地アンダルシア州、セビージャ県にある、
「共産主義者のユートピア」と呼ばれる小さな村、マリナレダ。
その歴史や現状に基づき、指導者(2014年当時)のサンチェス・ゴルディーヨや村の人々にイギリスのジャーナリストが長い時間をかけて話を聞いて書き上げたものです。(そんな本だとは思わなかった)
スペインの歴史は古く、かつ複雑で、私はほんの一部しか知りません。
同じようにスペインの政治経済のことなんて、まったくと言っていいほどわからないし、興味を持ったことがない。
正直、この本をどうやって読むのかも微妙なところでしたが
読み進めるとすぐ、スペイン語がところかしこに出てくるし、
聞きなじみのある地名が出ててくる。
極めつけは、「アンダルシアを代表するフラメンコ歌手であり、サンチェス・ゴルディーヨの友人、ホセ・ドミンゲス(el cabrero」。
ここまでくると、なんとなく、この本に出合ったのにも何かしらの意味があるんだろうなと思い、腹をくくって読む。
結局、政治的なことはやっぱり頭にあまり入ってこなかったのですが、
経済危機や失業率が長年解消されないということと
フランコ政権のもと、抑圧された地方の文化があった一歩で、
観光産業、特に外国人観光客からの外貨獲得のために守られていたものがあり、それがフラメンコ、闘牛などの文化であった。というようなところには、一応の理解はできたと思う。
さて。
そんな私が気になったところは、デモや集会でみんなで歌われるという「アンダルシアの歌」。
Himuno de Andalucía 国歌ならぬ、 アンダルシア州歌。
Andaluce Levantado アンダルシア人よ、立ち上がれ とも呼ばれるそうです。
いろんなバージョンがあり(日本はそうはいかないよなあ)せっかくなのでフラメンコバージョン。
エル・レブリハーノ率いるチームでのブレリア。
エストレージャのシギリージャ風
アルバロ・ディアスのファンダンゴ(これが好きだわー)
フラメンコに触れていると、育った場所や、家族一族などの環境への愛と深さと感じます。
けれども。
と、立ち止まり、葛藤し、苦悩する。
これはスペインでも日本でも、世界各国であることなんだなと改めて思いました。
興味のある方は、本を読んでみてくださいね。
そうそう、マリナレダではフラメンコフェスティバルもあるようです。
メニュー→フラメンコ から、曲種に分かれていますのでご参考ください。
あなたのフラメンコのある日常を心から応援しています。