風の時代の私らしさ|対話セラピーコースのお知らせ

春が過ぎていきます。

今日は強風で、これで桜の花びらも残らず飛んでいくんだろうな。

さて、先日も書いた中島岳志さんの本。

帯にはこう書かれています。

誰かのためになる瞬間は、

いつも偶然に、未来からやってくる。

利他ということばを認識したのは、わりと最近です。

「共感」について、調べていると「思いやり」がでてきて、その思いやりを調べていたら

「利他」に出会う。

利他とは、利己の反対。利己主義の反対です。

自分の利益を顧みずに、良いことをすること。

けれど、その行いが、本当に利他であるかは(誰かや、何かにとって良いことであったかは)

そうなってみないとわからない。

そもそも「これはあの人のために良い行いだ。」という想いからの行動は利他ではない。

自分がした行動が後になって誰かや何かのためになる。思いがけず利他となる。

そんなお話。(もっともっと興味深い内容です)

数年前から、「自分らしく生きる」というテーマをライフワークにしてきました。

今ももちろん変わりません。

でも、最近思うのです。

「風の時代」というのを聞いたことがあるでしょうか。

今までの「地」にとどまっていた時代から、風のようにどこででも自分らしく生きていくことができやすい時代。

ということかなと思っています。

コロナもあり、仕事の仕方が随分変わりました。どこでもつながることができるオンラインの社会は、

風の時代を象徴としているかのようです。

さてさて。

今、私が身近に感じる「風の時代」というのは

「自分らしさ」は風のように流れている。

ということです。

ご相談やカウンセリングで

「自分らしさ」が固まっていないといけない、と思われている方がたくさんいると感じます。

でも「自分らしさ」というのは

もっとふわふわとしていてもいいのだと思います。

私たちは、言葉に当てはめてしまうので、どうしてもなんでも型に当てはめてしまうけれど

流れついた今の、この場所が、

あなた自身のあなたらしさであっていい。

さらには、ここからどこかへ飛んで行ってもいい。

私が使っていた、「自分らしさ」を思い出す というメッセージも

風の時代とともに変えなければいけなかったのかもしれません。

もっと、もっと、人は軽い。大したことなんてできない。でも一生懸命生きている。

一生懸命に生きるというのは、人それぞれです。

今日の仕事に真摯に向き合う、子供に今日できることをする、

今日は窓を開けよう、掃除をしよう、よく眠ろう。

そんなこともまた、一生懸命に生きていることです。

あなたが、ふわふわとした流れの中で

あなたなりに一生懸命生きていれば、その行動は何かしらのためになり、

それがあなたらしく生きることになるのではないかと思うのです。

何かのためにならねばならないという思いもまた、

地の時代のものなのかも知れません。

でもそれは、未来で起きること。

今はまだわからない。わからなくてもいい。

今をあなたなりに一生懸命生きていれば

偶然に、未来からやってくる。

風の強い日に、書きたくて書く。

風のように、まとまらなくても、まあいいか。

風のようなあなたらしさを心から応援しています。


<対話セラピーのお知らせ>

コースの時間と料金を改定しました。(時間が短くなり、料金もお安くなりました。)

新しく発達障害等のお子様を持つ親御さんのためのコースも設けています。

「誰かと話したいな」

そんなお気持ちを大切にしてくださいね。