子どもを叱るのと支援するのは違う

発達障害があるなしに関わらず、お子さんを支援するときに気を付けていることがあります。

それは、

その子の名前で叱らない。そして、大声で注意しない。

何かが起きて、注意しなければならないとき、最初の言葉を「○○ちゃん!!」にしないためには

物理的にその子の近くに行かなくてはいけません。

それは、大きな声を出さないことともかかわります。

発達障害のお子さんには、大きな音が苦手な場合が少なくありません。

また、注意することで起こる場の緊張を敏感に感じることも多くあります。(これは大人も子どもも伝染するんですよね)

「名前」は、どんな人でも持っている、素敵なものです。

そして、ほとんどの人が、

自分の名前を呼ばれれば、「自分のこと」であることを知っている。

でも、大きな声で、怒った形相で、名前を呼ばれた時に

自分であることと、怯えること以外に考えられるようになるのには

心の成長が必要です。

わたしが接しているお子さんは、

「心で考える」ことが苦手なことが多いです。

そして、どうしても、他者の世界を理解することがむずかしい。

おもちゃのブロックが欲しいときに

「あの子がさっきから一生懸命組み立ていたブッロクは壊してはいけない」と

我慢する理解がなかなか難しいのです。

積み重ねたブロックのお城を、作った子の目の前で倒し、欲しいブロックを手にしてしまう。

そんな状況の時、