フラメンコのタンゴは、アルゼンチンのタンゴとは別物です。
というのは知られたことですが、もしかしたらどこかで重なっていたかも知れない。
フラメンコのタンゴは4拍子です。リズムのかたまりのことをコンパスと言いますが
タンゴは1コンパスが8 つまりは4拍子×2で1コンパスです。
ですが特にカンテソロなどの場合は、半分の長さ(4拍子×1)になることも多いです。
ブレリアに比べると、相当多いと思う。
よくはけに使われる カチートデパン。
Ay lele lele cachito de 1 2 3 4 5 6 7 8
pan ,lelel lele cahito de 1 2 3 4 5 6 7 8
pan ,lele lele cachito de 1 2 3 4 5 6 7 8
panーー 1 2 3 4
3コンパス半です。
なので、繰り返して歌うときは、最後の panーーのあともう4拍子待ってから歌うと
4コンパスの繰り返しになりますが、待たないほうが良ければ
待たずに繰り返しても大丈夫です。なんとなく、盛り上がっているときは詰めて歌ったほうが合う気はします。踊りの伴奏の場合は、ここはどうするか応相談です。
そしてタンゴは踊り伴奏の時、歌を指定されることがほかに比べて多いように思います。
例えば タンゴ・デ・マラガ の後半のタンゴ。
ya vienen bajando por la escalera (tango de triana) とか
グルグルのタンゴとか。(la niña de los peines Al guru gurú)
曲によってブレリアより、クセがはっきりしているから、踊り方にも影響してきそうですしね。
例えば、ソレアやシギリージャなんかは、リズムもフラメンコ独特のものなので、
アクセントやコンパスを理解していれば、それらしく、格好よく、見えますが
案外とタンゴは歌うのも踊るのも難しいかも知れません。
4拍子って、慣れ親しんだリズムですし、居心地の良い分、異国文化であるフラメンコの特色を活かすのには
やっぱりノリかしら。ネチっこさとか。
フラメンコは血で踊るんだな。と思わせる、La Faraonaのタンゴ。
偉大なフラメンコファミリー、ファルキートの叔母にあたります。
これは Boda de Gloria という フラメンコのドキュメンタリー映画のワンシーン。
同じく La Faraona の 裸足で踊るタブラオでのタンゴ。
有名な歌がたくさん出てきます。歌が聞こえてくる踊り。いつまででも踊っていられそう。
以前、カンタオールのダビ・ラゴスはタンゴの起源はアフリカだと話されていました。下記のリンクでもそのようなことが書かれています。(まだ途中。これから良く読む!!)
http://www.flamencopolis.com/archives/324#
タンゴについてとても詳しく記載され、音源も載っていて、違いが分かりやすいです。
tango de ~というのは、地名ですが人名のこともあります。その人が歌って有名になったという意味だと思う。
歴史的には、タンゴ、ファンダンゴから ティエントなどが産まれたそうです。
ーango というのは、アフリカの音楽(リンクの記事では、アフロアメリカンミュージックと書いてあります。)を意味するそうな。
アメリカ大陸発見によって、もたらされたアフリカの音楽。スペインに入ってきたのはキューバ由来と書かれていますが、アルゼンチンにも寄ったかもしれない。
なので、アルゼンチンのタンゴとも、もしかしたらどこかで重なっていたかも知れないなあ。
そんなことをぼんやりと思いながら、今年も学んでいきます。
メニュー→フラメンコ→各曲種で記事を分けてあります。
よろしかったら、ご利用くださいね。
あなたのフラメンコのある日々を心から応援しています。