幸せとがんばること

以前娘と観ていた教育テレビです。

あいくんのクラスメイトのゆうくんは学芸会のセリフをちっとも覚えてくれません。

のちに、ゆうくんは文字を読み、理解することが大変に難しいということがわかります。(学習障害のひとつ)

わたしは、解決策として、あいくんがレコーダーにゆうくんのセリフを録音して、それを聞いて練習するのかな、と思っていました。

あいくんもやはり、それも考えました。でも、それだけではなかった。それだけにしなかった。

ゆうくんは、アクションがとっても上手。だから、もっとアクションを増やして、セリフを減らそう。そのほうがゆうくんのカッコよさがもっとでるし、劇も、もっとカッコよくなる!ぼくがセリフを教えるから、アクションを教えてもらおう!

いいな、と思いました。すごく、いいな。

その劇、わたしも観たいな。


その人の持つ、性質や素質、その人の良さ。

それを価値のあるものだと、認められた時

人の心は豊かになるのではないでしょうか。

認められた人も、認めた人も、それらを見た人も、それぞれの心が豊かになるのではないかな。

「自己肯定感」は、そんな風に自分一人のものだけではないような気がします。

「がんばる」という言葉は、今の社会ではあまり良いことばではなくなっているように感じますが、それは、「苦しんで頑張る」ことであって

自分の良さを伸ばすための頑張りは、決して悪いものではないように思います。

同じように、「がんばって」と励ますのも、

「あなたの良さを、もっと発揮できるところで、思う存分がんばって」

と言うのであれば、それは愛以外の何物でもないような気がします。

今年ももうすぐ終わります。

今年一年、どんなことがありましたか?

今、どんなあなたであろうとも、

まずは自分自身に、言ってあげてくださいね。

「よくがんばりました!」

そして、もし、あなたの周りにその人の良さを発揮しようとがんばっているな、と思う人がいるのであれば

ぜひぜひ、そのことを、そしてそれは価値があるということを、伝えてみてください。

こころの豊かさ、そして幸せは

一人じゃなく、相手がいて、周囲があるからこそ感じられるもので

それは決して一方通行ではなく、双方に働くものだと思います。

思っているだけではだめですよ。言葉にしてくださいね。

エスパーじゃないんだから。心が読める人がそういるとは思えないので。

人は誰でも、幸せを与えることも、もらうこともできる。

もっと、軽やかに。

もっと、自然に。

与えたり、受け取ったり。


そんな世界は素敵だな、と思っています。

あなたの良さが、ますますあふれる一年となりますように。

そしてあなたが見つけた、その人の良さがますます発揮されますように。