フラメンコはグローバル

春は、語学の勉強を始める方も多いのではないでしょうか。

大人になってからの勉強って、どうしてこう、はかいかないのかしらと不思議で仕方がありません。

同じ単語を何度も辞書で引いたり。

文字の綴りがとっちらかったり。

それでも楽しみながらやることが続けられる秘訣かしら。

私は今、もっぱらスペイン語ですが、こちら、知人に勧められたスペインのドラマ。

正直言って、面白くはないです。

でも今の私にはこれくらいがちょうど良い。

さて。グローバル。

先日、小澤征爾音楽塾オペラ「カルメン」を観覧してきました。

「カルメン」は、スペイン、セビージャのお話です。

主人公カルメンはセビージャ育ちのヒターナ。そしてそのカルメンに翻弄されるドン・ホセは、バスク出身です。

でも作曲家のビゼーはフランス人。なので、歌もセリフもフランス語。

そして今回の舞台の演出は、アメリカ、ニューヨークメトロポリタン劇場の演出家。

歌のソリストたちはアメリカン。

もちろん、日本の歌手、そして日本の子供達も出演します。

フラメンコの見せ場もあります。

そして、オーケストラは日本、台湾、中国、韓国など、アジアの若手奏者です。

なんと、まあ、世界が入り混じる。

音楽を始め、芸術は、国境を越えるといいます。とはいえ、歌やセリフは語学が不可欠です。

観る側だって、字幕を読まずにいられたら、作品の理解も増すでしょう。

国境を越えるくらいの芸術をより楽しむのには、外国語を学ぶこともひとつの大きな方法なのかも知れません。

さてさて、フラメンコ。

以前、スペインからギターリストを迎えたペーニャでのこと。

主催の方はスペイン語を通訳してくれます。参加者でイタリア語を話せる方がいて、スペイン語とイタリア語は似てるのでなんとなく通じる、とイタリア語も交わります。そして、フラメンコを愛するイギリス人も参加。もちろん、英語。彼はドイツ語も話せて、ゲストのギターリストもドイツ語を少し話せるので、ドイツ語も飛び交います。ゲストの隣では、日本酒を日本語で勧めるご婦人も。

最後は私とゲストがセビジャーナスの”el adios”をスペイン語で歌い、参加者が踊ってフィナーレ。

そしてみんなで中華料理屋さんに向かったのでした。

フラメンコはグローバル。

好きなこと、興味のあることを、さらに、視点をずらして広く見てみるのも面白いものです。

世界は広いけれど、あなたの周りに、いつもすぐそばにあります。

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