この夏の宿題|還す

ピアノを習っている娘が先日、教室でピアノに向かいながら急に

「ピアノよりもひつようなのは、こころです。」

と、言いました。

同席していた私も先生も、顔を見合わせてびっくり。

どうした?むすめ。

落ち着いてから、先生は

「そうだね。でも少しちがう。ピアノに必要なのは、心です。」

そう言って、楽しい心の「かえるのうた」と、悲しい心の「かえるのうた」を弾いてくれました。

この、瞬間を、わたしはこの先ずっと忘れないだろうな。

夏休みももう終わります。

私のこの夏の宿題。

この数年で、近しい人を続けて亡くしたので、人の人生はやっぱり終わるのだということと、もちろん私の人生も同じで、今、わたしは残りの人生を生きているのだと、より現実味を帯びて感じるようになりました。

さて。

残りの人生をどう生きようか。

その、テーマ、行き先を決めるのが私の宿題でした。

そして私なりの、答えは

「還す」

うまく言えませんが、それは「もとに戻す」ではなくて、「もとにあったところに還す」

この答えに至るまでに、いろんな出会いからの気づきや思い出したことがあったのですが、

そのきっかけをふたつほど。

1つは、「音楽の起源」

いろんな説がありますが、私が好きなのは「心臓の鼓動説」。外ではなく自分の中にすでに音楽があった。

もう1つは、「この世界は美しさにあふれている」。日常に、あらゆるところに美しさがあり、意識せずとも誰もが浸っている。

(字幕オンにすると日本語がでます。)

還したい。

わたしの残りの人生を使って、還していきたい。

明確なものはまだ分かりません。何を還したいのか、とか。

でも。なぜだかわからないけれど、そう思うと、いろいろなことが心にすとんと来るのです。

さてさて。

さあ、テーマは決まった。

けれども。

これからどうしよう。何をしたらいいんだろう。私に何ができるんだろう。

まだまだ宿題は残りますが、

このテーマがあれば、しっかりと軸に持っていれば

いつか自信をもって、進めるような気がします。

私の残りの人生を。

あなたが残りの人生を自信を持って進むことを、心から応援しています。