歌を新調する時、
曲種を決めていろいろと聴きます。
CDから音をとる時は、はじめは自分の声の高さに近い人を探すといいです。
男性でも声の高い歌い手もいるので、いろいろ聴いてみるといい。
歌詞がない場合は、
頑張って聴きとる(!)
とはいえ、なかなか難しいので(アンダルシアの訛りもあるし)
タイトルがわかるのならスペイン語でタイトル、もしくは曲種、歌っている人、letras (歌詞)で検索すると、結構出てきます。
あとは、聞き取れた単語を3つぐらい入れても出てくることも多いです。
そんなわけで?
トナを探していました。
シギリージャで歌われることのある、リブレ(自由なリズム)で歌う歌。
マルティネーテ、デブラ、色々ありますが
とにかく心に響くものを。
聴いて、いいな。と思ったら、歌詞を書き出します。そして、意味を調べます。
この歌は、Antología Del Cante FlamencoというCDでラファエル・ロメーロが歌っていました。
調べてみたら、アントニオ・チャコンのトナ とあります。
これをエンリケ・モレンテがチャコンへのオナメヘ(追悼)で歌ったのがこちら
No te rebeles serrana
aunque te mate tú gente
yo tengo hecho juramento
de pagarte con la muerte
セラーナ 君が君の知る人に殺されたとしても 仕返ししなしで
僕が死をもって君に捧げると誓っているから。
書き留めていると、神聖な何かを書いているように思えてきます。
Vinieron y me dijeron
que tú habías hablado mal de mi
Mira mi buen pensamiento
que yo no lo creía en ti
人々が私に言いに来た。
君が僕のことを悪く言っていたと。
僕のいい考えをみておくれ。そんなこと信じていなかった。
巨匠ラファエル・ロメーロ。優しく歌う歌声は、まるで誰かをなだめているかのよう。
彼らには、深い信仰心があります。この時代ではキリスト教です。
私は特別な信仰を持ってはいないけど
こういう歌を聴いて、歌詞を書いていると
祈りの想いが溢れてくるようです。
Ay…Padre de alma y ministro de cristo
tronco de nuestra
Madre igresia santa y alból del paráiso
イエス様 牧師様
私たちの幹なるからだ
マリア様 楽園の木(ヤナギバグミ)
踊りでも使われていました。サリーダです。
人は、祈ることができる。
誰かや、何かを想って、良い方向へと向かうように
もしくはすべてを受け入れられるように。