前回に引き続き、ロマンセです。
ロマンセのメロディー、リズムはさまざま。ということですが、踊りでよく歌われる歌のメロディーはレブリハのブレリアに似ています。いや、そのものなのか?
まだよくわからない。
ブレリアは地域によって、テンポやメロディーの特徴があります。
これもまだまだ勉強中。
でもこの、レブリハのブレリアは聞き分けられやすいです。
こちら、レブリハ出身のコンチャ・バルガスのロマンセ。ブレリアのリズムです。Romance Lebrija とありますが、レブリハのブレリアをこう呼ぶこともあるようなので、単にブレリアと言ってもいいのかも知れません。
baile Concha Vargas
cante Mari Peña
去年、コンチャの踊りのクルシージョを受けました。とっても愛情の深い方で、大きな体にたっぷりのアイレが詰まっているような踊りです。ブレリアのクラスでは、「これがわたしのブレリア。誰がみても、わたしのだってわかるわよ。Mio、Mio、Mio!! 」と、彼女のブレリアを教えてくれました。
来年の2月にも来日予定だとか。ぜひまた受けたいです。
そして、もうひとつのロマンセ。こちらもブレリアのリズムですが、ひとつの作品としてとても好きなロマンセです。メロディーがコンチャのものと似ています。
今年の1月に、小松原庸子スペイン舞踊団の公演でも出演していたマルコ・バルガス。クロエ・ブリュレとコンビを組んで、素晴らしい作品を創っています。フラメンコを取り入れた作品(純粋なフラメンコでないもの)は、正直、好みがわかれるものです。それは、メッセージ性があるほど余計にあると思いますが、私はこの二人の創り出すものに高い芸術性を感じて、とても好きです。
いつもこの二人の作品をみると、アルゼンチンのタンゴみたいだなあと思うのです。お互いを存分にわかり合い、必要不可欠な二人なのになぜかうまくいかない。分かり合えるがゆえに反発し合う。でも、離れられない。何かそんな、切なくて、熱い関係を感じます。もっとも、作品の中の話であって、マルコとクロエは1+1が無限にもなるような可能性をもったアーティスト同志です。こういう二人の関係をcompañero と呼ぶのでしょうね。
baile Marco Vargas y Chloé Brûlé
あなたのフラメンコのある日々を応援しています。