春が色濃くなってきました。日ごとに色彩が増していくようです。
なんとなく、春のはじめはカンティーニャスかなあと。
alegrías y cantiñas アレグリアスとカンティーニャス
カンティーニャスの出身はカディス。
カンティーニャスのグループに、アレグリアス、ロメーラ、カラコレスなどがあります。
以前、娘が幼稚園から「だいず」という本も持ってきました。
大豆は、成長の過程によって枝豆になるし、加工して味噌やしょうゆ、豆腐になるとの内容です。
カンティーニャスが大豆ならば、アレグリアスは枝豆、ロメーラはお味噌でカラコレスは醤油、のような。
それはさておき。
例えば、アレグリアスの踊りであっても、(または歌であっても)2歌などでカンティーニャスが入るのであれば、そのヌメロは「カンティーニャス」になるのだと思います。
でも、ロメーラで2歌をカンティーニャスが入っても「ロメーラ」というかな。
わたしはロメーラの歌を2つ持っていますが、踊り伴奏でよく観る2歌は、カンティーニャスが多いように思います。
でも「カンティーニャス」と、言ってロメーラを歌っても間違いではないような。
んー。なんだかすっきりしませんね。
たぶん近い親戚みたいな感じなのだと思います。
私の、カンティーニャスの踊りのイメージはアレグリアスと比べてもっと落ち着いていて、エレガントです。テンポもやたらと速くならないし、マントンやバタで優雅に踊られる感じ。
いろんな曲がありますが、アレグリアスはだいたいが7コンパスのレトラに4コンパスのコルティージャを付けます。軽快に、リズムで遊び、ノリよく。歌ぶりの長さはめったに崩れないので、踊りと歌とが合わせやすい。
カンティーニャスは、もっと朗々と歌われる感じです。コンパスも歌い方で長さを変えられるのでカラコレス、ロメーラもそうですが、即興的に歌と踊りを合わせるのは難しいように思います。
今回は同じ踊り手でアレグリアスとカンティーニャスの見比べです。
baile Olga Pericet
アレグリアス
カンティーニャス
この、カンティーニャスの2つ目と4つ目の歌はよく踊り伴奏で使います。
踊りと合うならば、アレグリアスでも、ロメーラでも。
でも、こうして親戚同士だけど、このオルガの踊りのようにそれぞれを理解し、良さを活かせると、芯の通った潔さみたいなのも感じます。
潔く、「アレグリアス」とするか「カンティーニャス」とするか。
潔い表現は美しい。
大豆か、枝豆か。
はたまたお味噌か、お醤油か。
あなたの選ぶ潔さを、こころから応援しています。
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