soleá por bulería
テンポもいいし、重みと軽さのバランスがいい。踊りも歌もとても好きです。
踊るにも、歌うにも、リズムに乗れることが要なように思います。そして決め手は重厚な中にも見せる遊び心。
歌は、ソレアと同じ歌詞を使うこともよくあります。メロディーも同じものを使える。でも、ノリが違います。
今日は何はともあれ、こちらの動画です。
ソレアポルブレリアのエンサージョです。リハーサル、合わせ、ともいいますかね。
歌も構成もノルマルなのですが、とても丁寧に打ち合わせしています。
ギター Tino van der Sman
カンテ El Niño de Elche
バイレ La Choni
まずはサリーダと、1歌。
ここでのカギは、後半の9で終わるところと、そのあとの裏でくったように締めるところです。
踊り手がリードして、ギター、パルマをこうしてほしいと伝えています。ギターとカンテは、それをくみ取りながら改善していきます。
より、一体感が出るように。遊び心が際立つように。
回数を重ねるごとに、ぴったりとしてきます。お互いのすっきりしないところを確かめ合いながら。
つづいて2歌。
まず2歌をどういう歌にするかを話します。強い(高い)のか、低いのか。そしてここでは、歌の始まる前のジャマーダとギターをより合うように進めていきます。ウカッ(3の裏だね!)のとこ。
そしてブレリア。
はじめに、どのブレリアにするかを話し合います。(ブレリアにも種類があります。私はまだよくわからない。)
「ウトレーラ?レブリーハ? 」迷う踊り手に、歌い手が言います。
「君の好きなのでいいよ」(こんなこと言ってみたい!)
結局、”la niña de hermosa” という(曲名の)歌に決まります。これはレブリーハのブレリアなのだそう。
その歌のところは、踊り手も知っている歌なこともあって、スムーズに進みます。口ずさんでますね。
あとは、はけに向けての調整です。コルティージャの部分の長さの調整(キメ!のところまでの)と、はけをどうするか、踊りながら弾きながら、歌いながら作っていきます。
コルティージャとは、はけ歌にも使える曲で、歌に付け足して歌ぶりの長さを調節することができます。
こんなにも丁寧にするのも珍しいのではないかな。
お互いの知識、能力、魅力を惜しみなく出し合って、1つの作品を作り上げる。しかも互いに尊重し合いながら。
“acompañar”
私の大好きな言葉です。憧れでもあるし、目指すべきものでもある。
日本語でなんていうんだろう。「三位一体」かしら。
彼らを見ていると、同じ線上にいるのを感じます。目指しているものはひとつ。
こういう動画はありがたいです。ギターの説明、ブレリアの踊り方なども各々載っています。
tomaflamenco.com/es/
今見たら、ギターのTinoさんはオランダの方でした。なるほど。ご自分でもフラメンコを学ぶ上で、このような教材の必要性を感じていたのかも知れませんね。
ぜひ一度ご覧になってください。
あなたのフラメンコのある日常を、こころから応援しています。