コンチャ・バルガスとカルメン・バルガスのクルシージョ

今年も太ももにあざのできる季節がやってきました。

コンチャ・バルガスのクルシージョ。

今回はブレリアのみ参加です。(あざの理由は、参加された方ならおわかりかと。)

動きはシンプルなのです。でもそこに込められるエネルギーが半端なく、熱く、厚く、圧いのです。

コンチャがこの踊り(の一部)はファルーコのものだと言っていました。

若きコンチャはタブラオで、ファルーコ(今のファルキートの祖父)やその息子のファルキート(18歳の若さで事故死)の踊りを観て必死に覚えたそうです。

ローレイマヌエルが演奏しファルーコが踊るステージで、コンチャはみてた。

きっと熱い、厚い、視線だったことでしょう。

今回はコンチャの娘で歌い手の、カルメンのカンテクルシージョにも参加しました。

この、クルシージョ。

この先ずっと、ずっと私の宝物になるだろうな。

まず、カルメンの教え方が素晴らしい。

歌詞の意味はもちろん、踊りとどう関わるのか、抜け感や、突っ込む感じ、呼吸の仕方、パルマのたたき方。

直談判し、個人レッスンもしてもらいました。

教わったのは、ブレリアです。二人の故郷、レブリーハのブレリア。

私がうまくできると、手をたたき、足を踏み鳴らして喜んでくれます。

そして、

「わたしが踊るから、うたってみて」

と、踊ってもくれました。

そして、綺麗な目で、まっすぐに私をみながらこう話してくれました。

「小さなころから、ママが踊っているのをずっと見ていた。私はプロの踊り手ではないけれど(選ばなかったけど)フラメンコの踊りが大好き。だから、私が知っていることは全部、教えたい。

沢山聞きなさい、そして勉強して、イメージして、歌って、慣れなさい。

花を種から少しずつ育てるように。必ずきれいな花が咲くから。

説明できないけれど、あなたに幸せを感じる。」

泣けちゃいます。

個人レッスンの最後に、私が歌い、カルメンがパルマをたたいて聴いてくれた時、

踊りと合わせる時には感じたことのない、シンクロするような感覚がありました。共感というのかな。今、こころが通じてる、という感覚。

それは、彼女が本気で聴いてくれたからだと思います。二人で抱き合って、ありがとうと言い合いました。

コンチャも、カルメンも日本が大好きだといいます。

コンチャは、日本は自分の第二の故郷だとも言っていました。

私が、彼女たちに恩返しをできるとしたら

謙虚に、愛情をもって、学び続けることしかないと思っています。

丁寧に、丁寧に、向き合おう。

こころを込めて、向き合おう。

baile Concha Vargas

cante Carmen Vargas

あなたのフラメンコを心から応援しています。