コロナ禍で歌うということ

コロナ禍と呼ばれる中で、自分が歌うこと、踊ること、そしてそれらを学ぶことさえ

その意味があるかなと

その意味があったのかなと

思わずにはいられませんでした。

今でも、それは思ったりします。

結局のところは、自分がしたいか、そうでないかになるわけですが

その想いが揺れるわけです。

今年の4月、5月は、ほとんどなにも手につかず

練習もおさらいも、したいと思えなくて。

しんどかったんだなあー。

少しずつ、ありがたいことに歌や踊りのご依頼を頂き、目標や目的が定まると

次は、この状況の中でどのようにステージをしていくかという前向きな問題に取り組むこととなりました。

コロナ禍の環境はほとんど変わっていないので、しなければいけないことは明確です。

感染予防対策をどうしていくか、そして、望んでいるお客様に、どう届けるか。

今の段階での私見になりますが

会場では、ステージ上からの飛沫防止対策として、前面にアクリル板を置くかマスクなどの着用が必須なのではないかと思っています。

マスクはいろいろ試しましたが、プロの音響の方ともお話した結果

プラスチックのマウスシールドよりも合唱用に作られた布製のものが、いまは良いかなと思います。

私の歌い方だと、飛沫予防もマウスシールドでは賄えないとも思うし。(上部が空いてるから)

でも布製のは大きく息継ぎしたときに「シュボッッ!!」と布が口に入るので、それだけは心していないと ビクッとなります。

そして、お客様への対策だけでなく、ステージ上の共演者にも配慮は必要だと思うので

必要に応じて(場所や、距離や、もろもろ)対策もしていかなければなりません。

近い距離のギターさんと私の間に置いたのは、ハンガーラックとポスターの額で作ったもの。

お客様にお届けするという点では、やはり動画を使ってい行くのがこれからも主流になっていくのかと思います。

私もたくさん、観てきましたし、今回の企画でも遠方から、またはお仕事上、イベントなどに参加できない方に観ていただくことができたのも

この状況ならではの良いところと思っています。

動画となると、より良い画質、音響、もちろん内容、配信の仕方、お支払い方法など

これもこれからの課題ではありますが、求めることは明確になりつつあります。

そして。

このような状況で、ステージに立てることの意味をわたしなりに考えると

わたしなりの、テーマが見えてきました。

ひとつは、原点に向き合う。ということ。

フラメンコにしても、ほかの楽曲にしても、

どうやって、今、ここまでやって来て、何を私が届けられるのかを、その原点に向き合って丁寧にしていきたい。

ふたつめは

観てくださった方たちの日常に、彩りを添えられるようなステージを作りたい。

フラメンコのステージをみて、フラメンコをやってみたいなと思ってくれたら嬉しいですが

そうでなくてもいいんです。

ギターっていい音だな、とか

フリルの服、きてみようかな、とか。

スペインの歴史、おもしろそうだな、とか。

なにか、五感に触れるような、そして日常にちょっとした楽しさを加えられるような

そんなステージをしていきたいな。

テーマがあった方が、頑張れたりします。

でもこれは、私がしたいことであって、したいから学ぶわけです。

情熱はエネルギー。

あなたの情熱がエネルギーとなり、あなたの日常に彩りがよりいっそう増しますように。