先日、娘のリクエストで映画「プーと大人になった僕」を観てきました。
くまのプーさんと大人になったクリストファー・ロビン。
内容は、予告通りのもので、仕事中心の忙しい毎日を送るクリストファー・ロビンがかつての親友、プーに再会し、大切なものを取り戻すお話です。
5歳の娘は、途中怖いところがあって、私に顔をうずめたりもしていたけども最後まで座って観ていられました。ポップコーン片手に。
かわいらしいし、楽しい映画です。
でもどうしても、寂しさを感じてしまうのです。
あんなにも、幸せな子供時代を送っていたクリストファー・ロビンでも忘れてしまうんだろうか。
あの、素晴らしく、愉快で、豊かな日々を。
あの時の心のままで、大人になれないのかな。
生活環境の変化や、社会状況によるものかしら。戦争に出兵もしていたし、忘れなくてはならない状況だったのかも知れません。もちろん、お話の中のことですけれど。
大人になって、本当にやりたいことや自分の軸を知りたくなったら、子供時代を思い出すとよい、と聞いたことがあります。子供のころに好きだったこと、夢中になっていたことにヒントが見つかる。
子供には、ずっと好きなことを好きでいてほしい。
もし忘れても、思い出してもらえるように、今娘が好きなことをよく覚えておこうと思います。
そして、どうか、子供時代の心豊かな日々を、忘れなくてはいけないような社会にならないように心から祈ります。
娘に、
「こっちゃん(むすめ)の好きなものってなあに?」と聞いたら
「まま。」
と、即答でした。
ありがとう、むすめよ。覚えておかなくちゃ。
さて、くまのプーさんで好きな言葉のひとつ。
「プーのおばかさん。」
クリストファー・ロビンが、愛を込めて、そうプーに呼びかけるのです。
映画でも、クリストファーはそう呼ぶのですが、ふと、英語でなんて言うのだろうと(吹替だったので)調べてみました。
「silly old bear]
silly は、愚かな、おばかってことですね。でもold?
どうしてかしらと考えてみましたが、もしかしたら、「ずっとずっといっしょにいるくまさん」っていうことなのかなと思います。そう思うと愛しさが増します。
テーマソングは 語呂がいいので娘と歌えたら楽しいだろうなあ。
Winnie the Pooh
Tubby little cubby all stuffed with fluff
He’s Winnie the Pooh
Willy nilly silly old bear
綿毛が詰まった、小さくてずんぐりした、本当におばかさんな、ずっといっしょの、愛しいくまさん。
こころ豊かな子供時代を、すべての子供たちが送れますように。
大人になったあなたが、こころから好きなことを楽しめますように。