いつもご覧いただきありがとうございます。
さて。フラメンコ。
出会ってからもう20年以上たちますが、
実のところ、その間ずーっと大好きだったわけではありません。
もちろん好きだけど、
離れていた時期もあるし、なくても大丈夫かなと思っていた時期もあります。
人生には、それはいろいろあるもので
もっと向き合いたいのにさまざまな理由で思うようにいかないこともある。
お仕事や、ご家族、ご自身にかかることで
練習できない、参加できない、という時もあるし
どうしても、モチベーションが上がらない、なんとなく向き合いたくない
ということだってあります。
フラメンコにはお金もかかりますしね。
私自身もそうですが、フラメンコに限らずご相談を聞いていて感じるのは、
手放すのが怖い、という感覚です。
一生懸命に向き合ってきたからこそ、
離れることが不安だし、怖い。
できることなら、元気に向き合いたい。
でもね。
あなたが一生懸命向き合ってきたそのものは
決して、消えることはありません。
そう簡単には消えないんです。
それは、頭の記憶だけでなく、
体の記憶、そして心の記憶、さらには細胞の記憶。
そうやって得たことは、
たとえフラメンコでないものに出会っても、必ず活かされます。
今の私のことになりますが、
フラメンコは好き。でも、好きでいられればいいなというところです。
もちろん、学び続けると思うし、歌うだろし、踊るかも知れないけれど
ひとつの芸術として、好きであるということを
時には遠くから見渡す感覚で実感できたらなと思っています。
フラメンコは難しい。やはり、異国の文化であるし、彼らの血と知がすべてだと思う。
好きなものがあるということは、人生を豊かにすることは間違いありません。
だからこそ、ご自分との距離を見計らって
末永く、好きでいてほしいなと思っています。
手放してもあなたのもとに残るものは
あなたを必ず豊かにします。
だからね、大丈夫。
ロサリアとアルフレッド・ラゴスのハレルヤ
そうそう、大丈夫よ、と言われているように聴こえます。
あなたの好きなことを好きでいる姿を、
心から応援しています。