お久しぶりなフラメンコです。
いつでも(そう、いつでも)フラメンコのお悩みで多いのが
フィン・デ・フィエスタなどで踊るブレリアの踊り、または歌についてです。
Fin de Fiesta パーティのおわり
ステージで最後に、わいわいやるやつです。
日本では決まったふりを踊ることもあるかも知れないけれど、
大抵は、何を歌うかも、その時さまざまなので
踊り手さんは歌を聴きながら、前に出て(ここがなかなか難しい)踊って、はけるわけです。
わいわいってやってるので、
楽しいのが一番。
問題は、どうやって楽しむかです。
もし、自信がなかったら、シンプルなことをしてそこにエッセンスを加えればいい。
その方がぐっと、フラメンコらしいし、私は好きです。
踊りでいうと、
マールカールして、歌い終わるところでジャマーダして抜けたら、はけの歌がくるので
はけて終わり。
なので、マルカヘを何種類か持っておくといいと思います。(歌の長さがいろいろだから)
歌っている最中でも、ジャマーダをしても構いません。
その時は、歌い手さんが対応してくれる。(早めに切り上げて、はけの歌を歌う)
踊りにしても、歌にしても、ギターだって
遊ぶために必要なのは、フラメンコの基本。コンパスです。
コンパスとアクセント。
歌うときは、コンパスのどこが歌い始めなのか、特にはけの歌は考えて練習するといいと思います。
これは、ソレア・ポル・ブレリアの後半のブレリアの動画ですが、
とっても丁寧に歌と合わせる踊り方を教えてくれています。
マルカール、歌が始まる→レマーテ→マルカール→ジャマーダ
とってもシンプルです。
レマーテというのは、歌の間にいれるジャマーダに見えなくもないところ。(決してジャマーダではない)
この、レマーテを入れるところを間違うと、歌と踊りが合わないよ、と言っています。
間違った入り方が5分35秒くらい。これはダメね、というお手本です。
同じ歌でも(これは一つの歌です)歌い手によって長さがいろいろ(その時による)なので
よく聴いて、レマーテを入れます。
フラセ phrase というのが 歌のかたまりです。段落。フレーズ。
そして二つ目のフラセ(歌がエエエエーと伸びるところ)でマルカヘがあって、最後のフラセでジャマーダを入れています。(歌が終わってからでもいいよとも)
この歌だと、De la artillería ….のところです。
歌を知っていたら(または慣れていたら)歌の最後の段落で歌と被るようにジャマーダを入れても素敵です。
その場合は、ジャマーダが終わったらすぐはけ歌を歌わないとなので、歌う人は注意しておきます。歌によっては、後ろを切り上げて、はけ歌に入ります。
全然どうでもいいことですが、動画の彼女の言い方がかわいい。
マルカヘをマルカヒート、ジャマーダをジャマディータ。愛称みたいに呼ぶ。
そんなわけですが、何かわからないことがあったらお気軽にお聞きください。
先日のレッスンで、インターネットの回線が不安定とのことでビデオをお送りしたブレリアの一部です。
そこにいるみんなで楽しむのって、案外難しい。独りよがりではなくね。
楽しむためには、四苦八苦する必要もあるのだと思う。
すったもんだして、楽しみましょうね。
あなたのフラメンコのある日常を、心から応援しています。