ChatGPTの使用が日常に取り入れられるお話をよく聞きます。
対話型AI。AIが人の質問に対して自動で回答を行う。
詳細はさておき、
去年から何件か、パンフレットを作るお仕事のお手伝いをしました。
何をするかというと、中身の文章を作成するんです。
仕事の一環のことなので、どんなことを作りたいのかはわかっていますが
それでもそこで何を言いたいか、誰に伝えたいかは
作りたい人とお話を詰めないと出てこないものです。
お話しているとぼんやりとしていたものが、はっきりとしてくる瞬間みたいなものがあって
それが見えてくると、文章は作りやすい。
パンフレットによっては、簡単な文章が良いものもあれば、専門用語を取り入れた方がよいものもあったり
選ぶ言葉によって、同じことをうたっていても、全体の印象が変わってくるものです。
マーケティングのことまではわかりませんが、
伝えたい人に伝えたいことを伝えるには、言葉を選ぶということはとても大切なことは確かです。
そして、発信する側にとっては
想いを言語化することは、これから向かう行き先が、はっきりすることにもなる。
道しるべになることもある。
だからこそ、そこには危うさがあるのだと思うのです。
坂本龍一さんと福岡伸一博士の本に書かれていたように、言葉によって切り取りが起こると
取りこぼしたものが必ずと言っていいほどある。
それも、大切な想いだったりする。
対話というのは、
言葉にならないことばに気づくこと。
そこに、気付けるように
丁寧にお話を進めていかないといけない。
現在、またパンフレット作成のお手伝いをしているところなので
そんなことを考えていたら
おお。これって、対話型AIがしていることではないかと思ったのでした。
AIはこれからもっと日常的になるのでしょう。
けれど、いつになっても必要なのは
文章理解力と、推測力、そして想像力。
さらにとっても必要なのが、当たり前ですが
自分の考えを持つということ。
これはちがう、これはぴったり。
そういう選択する力がこれからはさらに必要になるのではないかなと漠然と思ったりします。
零れ落ちそうな想いに気づけるように。
あなたがあなたらしく想いを伝えられるように。
雨の多い1日です。
どうぞお気をつけて。