ジョニ・ミッチェルのクリスマスソング

クリスマスシーズンの、浮かれた感じがとっても好きです。

近所のスーパーも、100円ショップも、クリスマスソングが流れていて、

店員さんがサンタ使用になっていたり。

例年なら、観に行くことも、歌うことも多い時期ですが、今年はのんびりしています。

なので「街のざわめき」みたいなのは今一つ、体感できないけれど。

好きなクリスマスソングはたくさんありますが、

これはとっても好きな曲。

ジョニ・ミッチェルの「River」です。

River 川ですねえ。川で、クリスマス?

あまり、彼女のことは知らないんですが、歌詞がとても文学的で美しい。小説のようです。

わたしなりの意訳です。

クリスマスが来ると、もみの木を切って、トナカイに飾りをつけて

みんなが喜びと平和の歌をうたうのよ。

でもここには雪は降らないし

緑色のまま。

お金を稼ぐために仕事をしているけど、こんな生活から早く抜け出さなくちゃいけない。

川があればいいのに。そうしたら、滑って遠くへ行けるのに。

彼は私を助けようとしてくれた。安心させて、あぶなかっしいくらいに愛してくれた。

私は、手に負えないくらい扱いにくくて

わがままで。惨めで。

一番大切な人から、離れてしまった。

川があればいいのにって、ずっと思ってた。

そうしたら、

私の足に飛び方を教えられるのに。

川があればいいのにな。

そうしたら、滑って遠くまでいけるのに。

初めて聴いたとき、(今でも)川があっても、私には遠くへいけないなー。と思いました。

川が凍るのも見たことないし

スケート、人生で数えるほどしかしたことない。

この歌を書いた、ジョニ・ミッチェルがカナダ出身ということで

なるほど、そりゃ、滑ったほうが早いなと思ったところです。

故郷のクリスマスの思い出。その思い出の中にいる、自分は

もしかしたら、いまよりも素直で、生き生きとしていたかもしれない。

そんな私だったら、

あなたの愛に応えられたかも知れない。

切ないクリスマスソングです。

イントロのジングルベルも少しずつ、悲しみが見えてきます。

でも、こういった繊細な心境とか

視点とかは、やっぱり美しくて好きだなあと思う。

思い出の写真一枚から、人生の気づきがあるような。

戻れない過去ももちろんあります。どうしようもない後悔も。

そのもろもろも、あなたを作っている大切なパーツのひとつです。

振り返って、どう思うかは、今のあなた次第。

どう思うか、感じるか、

前を向きながらも、丁寧に振り返ることで

今のあなたへのエールになるかも知れません。

大切なパーツをたくさん持つあなたを、心から応援しています。

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